この度、第19代洞薬会会長に就任させていただきました製鉄記念八幡病院の後藤渉です。
この洞薬会は60年を超える歴史の中、多くの先生方のご尽力のもと、発展をし続け、現在では会員数800名を超える組織となっています。この歴史と伝統に恥じぬよう微力ではありますが、努めていきたいと思います。
現在、新型コロナウイルス感染症により、研修会を始めとした会の活動は大きく制限され、会員の皆様方には大変ご迷惑をおかけしております。また各施設においては日々の対応においてもご苦労されていることと思います。
このような状況の下、少子高齢化、医療・介護制度改革など、薬剤師をとりまく環境は急速に変化し、多職種による医療連携・地域連携の重要性も増してきています。
私たちはこの地域包括ケアシステムの中で外来、入院、在宅といった様々なシチュエーションにおいて、それぞれの特性に合わせた薬物療法に関わっていく必要があります。そしてその中で薬物療法に対する有効性、安全性を担保することは与えられた使命でもあります。
今後も適切な薬物療法を提供するうえで、病院薬剤師と保険薬局薬剤師をはじめとする医療従事者が、これまで以上に情報を共有し連携できる体制が必要です。迅速かつ的確に、そして丁寧な対応が求められる中、洞薬会がプラットフォームとして情報共有、親睦の場となるよう努めてまいります。
皆様方には引き続きのご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願い致します。
令和3年4月
洞薬会第19代会長 製鉄記念八幡病院 後藤 渉