北九州地区病院薬剤師会（洞薬会）は北九州地区（北九州市、遠賀郡、中間市、京都郡、行橋市、豊前市、築上郡）の病院・診療所に勤務する薬剤師の職能向上と親睦を計り、地域社会の厚生福祉の増進に寄与することを目的として組織された団体で、会員数は保険薬局会員を加え現在約６６０名で構成されております。

　本会は1957年に本会の前身である北九州病院薬局長会から発展し、昨年で50周年を迎えました。北九州工業地帯が全盛期のころに会が発足したことを考えますとその歴史の重さを感じるところです。本会の設立と発展にご尽力された歴代会長ならびに先輩先生方に心からの敬意と感謝を表します。

　近年、薬剤師を取り巻く環境は数年単位で大きく変化しており、特に医薬分業を機に薬剤師の業務が外来から入院業務へと大きく変化しました。中でも医療安全の観点から薬剤師の役割が大変重要視されてきており、医薬品のリスクマネジャーとして医療事故防止に十分な役割を果たすことが望まれており、その期待に応えなくてはなりません。さらに薬剤師がチーム医療に参画するようになり、薬剤師の専門性が求められるようになってきています。洞薬会では、求められる薬剤師のニーズにこたえるための事業を展開し、４つの委員会（例会企画、講演企画、中小病院、広報）が計画的に学術講演会や例会、そして懇話会を企画して、薬剤師の生涯研修や業務のお役にたてるよう活動しています。また、会員に対していろいろな情報を提供するためにホームページを公開しており、さらなる充実を図っているところです。

　今後は薬剤師会との連携を密にはかり、薬剤師の専門性にこたえるべく各委員会活動を充実させて会員の職能向上を支援していく所存です。会員各位の一層の協力と関係者各位のご指導、ご鞭撻をよろしくお願いします。

　また会員のみならず一般市民の皆さまにもお役に立つ「お薬情報」の掲載を企画し、市民の健康づくりに少しでもお役にたてるよう努力して参りたいと思います。ご意見・ご要望などございましたらお聞かせ下さい。