北九州地区は、洞海湾をはさんで、八幡,戸畑,若松市と、それに隣接する小倉,門司市と、5市が横に長い工業地帯を形成して、大企業が集中し、その企業のもつ大病院を含め多数の病院が存在していた。
しかし、各市の事情により、病院間の相互連絡はなく、各病院薬剤科とも、なんらかの会の設立を痛感していた。たまたま、当時の諫山八幡製鉄所病院薬剤科長は、率先してまとめ役となり、北九州病院薬局長だけを集めて会を作り、先ず各病院薬局長が気楽に集まり、各種情報交換の場を作るという意味で、親睦を主体とした会とし、昭和32年10月に北九州病院薬局長会として正式に発足した。
また、この会は、病院,診療所勤務を主体として構成され、地区薬剤師会とは別個の独立団体として存在している。翌、昭和33年、会の名称を、洞海湾にちなみ、洞薬会と命名し、今日まで親しまれている。
薬学の持つ高い使命に鑑み、研究開発により、会員は新知識の吸収に努め、以って公共の福祉と相互の親睦を計ることを目的とする。
1957年 | 10月 | 北九州病院薬局長会を設立(参加施設,25施設) 初代会長 諫山哲男(八幡製鉄所病院)を選出 5市より各1名、理事及び会計理事,会計監事選出 |
1958年 | 1月 | 会長 諫山哲男 再選 会の名称を、「洞薬会」に決定 年3~4回の講演会,新薬説明会,レクリエーション及び定例総会 |
1962年 | 1月 | 野中好夫(国立小倉病院)会長選出 |
1963年 | 1月 | 新城 玄(新日鐵八幡病院)会長選出 |
1964年 | 1月 | 有馬 功(門司鉄道病院)会長選出 |
1969年 | 4月 | 西 正次(国立小倉病院)会長選出 |
1972年 | 1月 | 洞薬会設立総会 北九州病院薬局長会(洞薬会)を発展的解消 新組織として、病院,診療所の薬剤師全員を対象に、北九州病院診療所勤務薬剤師会(洞薬会)を設立 設立総会にて承認を得て発足(会員:127名) 会 長:西 正次(国立小倉病院)
1. 薬学に関する諸種の研究会,懇談会等の開催 2. 会員相互の親睦,連絡等に関する事項 3. 県病薬ならびに病薬との連携 4. その他の目的達成に必要な事項 例会5回およびレクリエーション(津久見) |
1972年 | 8月 | 西会長退官に伴い、末松副会長が会長代行に就任 |
1973年 | 1月 | 第2回総会 会 長:末松 博(新日鐵八幡病院)選出 特別講演「病院薬剤師活動の視点」 山大病院薬剤部長 神代 昭 |
1973年 | 4月 | 学術委員会発足 学術委員会研究発表、月例会6回 |
1974年 | 1月 | 第3回総会 特別講演「日病薬の近況報告」 九大病院薬剤部長 堀岡正義 月例会8回 学術委員会研究発表 |
1975年 | 1月 | 第4回総会 特別講演「医薬分業と病診薬局」 九大病院薬剤部長 堀岡正義 月例会6回 学術委員会研究発表 レクリエーション(菊池渓谷) |
1976年 | 2月 | 第5回総会 特別講演「注射薬をめぐる最近の話題」 九大病院薬剤部 唐澤博順 月例会6回 学術委員会研究発表 レクリエーション(国東半島) |
1977年 | 1月 | 第6回総会(会員数:152名) 特別講演「向精神薬について」 九大病院薬学部教授 植木昭和 月例会6回 学術委員会研究発表 レクリエーション(山陽めぐり) |
1977年 | 12月 | 末松会長退官に伴い、伊藤副会長が会長代行に就任 |
1978年 | 1月 | 第7回総会(会員数:161名) 会 長:伊藤鉄郎(九州厚生年金病院)就任 特別講演「薬物の相互作用」 鹿大病院薬剤部長 石橋丸應 |
1978年 | 9月 | 伊藤会長退官に伴い、飯島副会長が会長代行に就任 |
1979年 | 1月 | 第8回総会(会員数:180名) 会 長:飯島嘉久(国立小倉病院)就任 特別講演「病院薬学と調剤学」 九大医学部教授・薬剤部長 堀岡正義 |
1979年 | 9月 | 飯島会長退官に伴い、山中副会長が会長代行に就任 |
1980年 | 1月 | 第9回総会(会員数:188名) 会 長:山中信男(門司鉄道病院)就任 特別講演「薬品情報と中毒情報」 九大医学部教授・薬剤部長 堀岡正義 |
1981年 | 2月 | 第10回総会(会員数:名) 会 長:山中信男(門司労災病院) 特別講演「薬事法の改正と薬剤部の役割」九大医学部教授・薬剤部長 堀岡正義 |
1982年 | 2月 | 第11回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「日病薬をめぐる諸問題」 九大病院副薬剤部長 金枝正己 |
1983年 | 5月 | 第12回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「日病薬をめぐる諸問題」 九大医学部教授・薬剤部長 堀岡正義 |
1984年 | 6月 | 第13回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「市販製剤中のcontamination」 九大医学部助教授・副薬剤部長 青山敏信 |
1985年 | 4月 | 第14回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「病院薬局の管理」 九大医学部教授・薬剤部長 堀岡正義 |
1986年 | 4月 | 第15回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「処方の考え方、書き方(ビデオと解説)、病院薬学の将来」? |
1987年 | 4月 | 第16回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「法改正と薬剤師職能」福岡県薬剤師会会長 神谷武信 |
1988年 | 4月 | 第17回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「病院薬学への道」福大医学部教授・薬剤部長 黒田 健 |
1989年 | 4月 | 第18回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「税制改正と消費税」コーヤク特別CC室 林田平八郎 |
1990年 | 4月 | 第19回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「医薬品の不斉」九州大学薬学部教授 酒井 浄 |
1990年 | 7月 | 薬局長会議「GCPへの対応」 |
1990年 | 12月 | 洞薬会創立20周年記念テレフォンカード発行:全会員および関係者へ進呈(図案:門司労災病院 日高さゆり) |
1991年 | 4月 | 第20回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「海洋に医薬素材を求めて」九州大学薬学部教授 古森徹哉 |
1992年 | 4月 | 第21回総会(会員数:名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「(?)」(?) |
1992年 | 6月 | 薬局長会議「臨床試用医薬品問題への対応」 |
1993年 | 4月 | 第22回総会(会員数:386名) 特別講演「これからの薬剤師職能 -注射剤の調製を中心として-」 九大教授・薬剤部長 青山敏信 総会1回、例会5回、学術講演会6回 |
1994年 | 2月 | 院外処方を考える会(特別委員会 1995年10月まで) |
1994年 | 4月 | 第23回総会(会員数:395名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「米国の薬剤師の現状と課題」 日本イーライリリー(株) ヴォーゲルヒューバー |
1995年 | 4月 | 第24回総会(会員数:428名) 特別講演「PL法の施行が医療関係者に与える影響 -医師・薬剤師・卸・企業の責任はどう変わるか-」 エーザイ(株) 辻純一郎 総会1回、例会5回、学術講演会6回、資質向上の会3回 |
1995年 | 12月 | 学術講演企画委員会発足 |
1996年 | 4月 | 第25回総会(会員数:440名) 会 長:野田浩司(産業医科大学病院) 特別講演「遺伝子治療の現状と展望」 東大医学部第三内科講師 平井久丸 |
1997年 | 4月 | 第26回総会(会員数:469名) 特別講演「エマージング・リエマージング感染症」 産業医大微生物学教授 吉田真一 |
1997年 | 7月 | 会 長:室 秀輝(門司労災病院) 総会1回、例会3回、学術講演会8回、資質向上の会3回 |
1998年 | 5月 | 第27回総会(会員数:457名) 会 長:室 秀輝(門司労災病院) 特別講演「HIVのダイナミズムから見た最近の薬物治療」 産業医大小児科学教授 白幡 聡 |
1999年 | 4月 | 第28回総会(会員数:453名) 特別講演「薬物代謝と有機化学 -くすりの生体内変化に魅せられて45年-」 九大薬学部助教授 野田敦子 総会1回、例会3回、学術講演会8回、資質向上の会3回 |
2000年 | 4月 | 第29回総会(会員数:452名) 会 長:室 秀輝(門司労災病院) 特別講演「神道の成り立ち-仏教との融和と軋轢の歴史」 北九大文学部助教授 佐藤眞人 |
2001年 | 4月 | 第30回総会(会員数:441名) 特別講演「光陰矢のごとく -洞薬会とともに-」 産業医大教授・薬剤部長 野田浩司 総会1回、例会3回、学術講演会8回、中小病院懇話会5回 |
2002年 | 4月 | 第31回総会(会員数:439名) 会 長:峯本正夫(九州厚生年金病院) 特別講演「院内感染の基礎と実際 -薬剤師に求められているもの-」 産業医大微生物学教授 谷口初美 |
2003年 | 2月 | 薬局長会議「薬剤管理指導業務件数アップの方策」 |
2003年 | 4月 | 第32回総会(会員数:439名) 特別講演「石油はどこに消えた?」 門司労災病院薬剤部長 室 秀輝 総会1回、例会3回、学術講演会8回、中小病院懇話会6回 |
2004年 | 2月 | 薬局長会議「如何に病院機能評価をスムーズにクリアーすることができるか」 |
2004年 | 4月 | 第33回総会(会員数:447名) 会 長:峯本正夫(九州厚生年金病院) 特別講演「事故防止・安全管理を考える -ターゲットは薬剤事故、キープレーヤーは薬剤師-」 九大医学研究院 助教授 鮎澤純子 |
2005年 | 2月 | 薬局長会議「一般名処方について」 |
2005年 | 4月 | 第34回総会 特別講演「薬学教育6年制における参加型実務実習を円滑に実施するために」 熊大院医学薬学研究部 教授 入江徹美 総会1回、例会3回、学術講演会8回、中小病院懇話会5回 |
2006年 | 2月 | 薬局長会議「お薬手帳の現状と普及について」 |
2006年 | 4月 | 第35回総会 会 長:大和正明(九州労災病院) 特別講演「あなたへのバトンタッチ -洞薬会48年の軌跡-」 九州厚生年金病院 薬剤部長 峯本正夫 |
2007年 | 2月 | 薬局長意見交換会 「テーマ:長期実務実習生の受入体制を考える」 |
2007年 | 4月 | 第36回総会 会 長:高橋浩二郎(産業医科大学病院) 特別講演「求められる薬剤業務の展開」 九州大学病院薬剤部長 大石 了三
(会員数) 病院薬剤師 :389名 2007年度は、薬薬連携強化の一環として、社団法人小倉薬剤師会A会員が、 |
2008年 | 2月 | 薬局長意見交換会 「医薬品安全管理体制を考える」 |
2008年 | 4月 | 第37回総会(180名参加) 会 長:高橋浩二郎(産業医科大学病院) 特別講演「CKDの脅威に対して薬剤師はどう立ち向かうべきか」 |
2009年 | 1月 | 薬局長意見交換会 「参加型長期実務実習受け入れの現状と問題点について」 特別講演 『国民は病院薬剤師に何を求めているか』 慶應義塾大学薬学部客員教授・日本病院薬剤師会顧問 藤井 基之 |
2009年 | 4月 | 第38回総会(286名参加) 会 長:高橋浩二郎(産業医科大学病院) 特別講演「薬物療法の安全性向上への薬剤師の役割」 病院勤務薬剤師 :404名 |
2010年 | 4月 | 第39回総会(247名参加) 会 長:増田和久 (小倉記念病院) 特別講演「みんなでチーム医療に取り組もうーがん治療を中心にー」 病院勤務薬剤師 :442名 |
2011年 | 4月 | 第40回総会(242名参加) 会 長:増田和久 (小倉記念病院) 特別講演「地域連携ネットワークと新たな薬剤師の役割」 病院勤務薬剤師 :477名 |
2012年 | 4月 | 第41回総会(257名参加) 会 長:赤松孝(九州厚生年金病院) 特別講演「存在感のある薬剤部を模索し続けた30有余年ー薬剤師新時代到来す、皆で咲かそう大輪の花ー」 病院勤務薬剤師 :495名 |
2013年 | 4月 | 第42回総会(262名参加) 会 長:赤松孝(九州厚生年金病院) 特別講演「リスクマネージャーとしての薬剤師の役割ー過去、現在そして未来ー」 病院勤務薬剤師 :450名 |
2014年 | 4月 | 第43回総会(286名参加) 会 長:山澤理恵子 (製鉄記念八幡病院) 特別講演「病院薬剤師の業務とチーム医療~入院調剤技術基本料(1988年)から病棟薬剤業務実施加算(2012年)の新設まで~」 病院勤務薬剤師 :469名 |
2015年 | 4月 | 第44回総会(286名参加) 会 長:入江利行(小倉記念病院) 特別講演「今、病院薬剤師の役割を問う」 病院勤務薬剤師 :478名 |
2016年 | 4月 | 第45回総会(257名参加) 会 長:入江利行(小倉記念病院) 特別講演「医薬品情報の管理~これまでの経験から~」 病院勤務薬剤師 :489名 |
2017年 | 4月 | 第46回総会(280名参加) 会 長:入江利行(小倉記念病院) 特別講演「免疫抑制薬のTDM:個体間変動と個体内変動」 病院勤務薬剤師 :490名 |
2018年 | 4月 | 第47回総会(281名参加) 会 長:入江利行(小倉記念病院) 特別講演「臨床力を上げていこう~認知症等の病態を理解して薬物療法を提供するために~」 病院勤務薬剤師 :536名 |
2019年 | 4月 | 第48回総会(273名参加) 会 長:入江利行(小倉記念病院) 特別講演「心不全チーム医療における薬剤師の役割とは」 病院勤務薬剤師 :561名 |
2020年 | 4月 | 第49回総会 会 長:入江利行(小倉記念病院) ※特別講演なし(新型コロナウイルスの感染拡大防止のため) 病院勤務薬剤師 :576名 |
2021年 | 4月 | 第50回総会 会 長:後藤 渉(製鉄記念八幡病院) ※特別講演なし(新型コロナウイルスの感染拡大防止のため) 病院勤務薬剤師 : 名 |